京都ビスポークらしい、新しい試み|三条店京都本店
先日、2025年 春夏のネクタイ製作の第一弾が終わりました。
私達の作るネクタイ(京都謹製)は、「京都発祥の仕立て屋が、京都の素材を使い、京都の職人によるネクタイの組み上げ」に拘った、オリジナルネクタイになります。一般的な小規模のお店では、ネクタイやカフスなどの既製品にあまり重きをおかず、ネクタイメーカーやアクセサリーメーカーから仕上がった製品を買い付けます。そうする事で余計な在庫リスクを考えずに買い付けができ、毎シーズン様々なものを店頭に置けるようになります。
しかしながらデメリットもあります。それは“お店の個性を出しにくい”事です。ネクタイのブランドやネクタイ自体の個性は出せますが、あくまでも“セレクト”と言うことになりますので、扱っているお店の色は出にくくなります。
京都ビスポークでは、私達の志やお店のテイストを皆様に伝えるため、毎シーズン様々なネクタイを製作します。2025年の春夏ネクタイ製作の一つの試みとして、京都 西陣の創業100年以上の老舗ネクタイ生地工房に生地を依頼しました。ここでは50〜100年前のテキスタイル(生地の柄)が現存しており、それを現代の美的感覚を用いして配色し、復刻させています。 その中には、京唐紙柄・和ペイズリー・和ボタニカル・和小紋など、様々なテキスタイルがあります。
来年の春夏も今から楽しみになってきました。