William Halstead|堂島店(大阪)
今日は モヘア(Mohair)混 の William Halstead という生地について、ご紹介します。
William Halstead 【英】
Wool 85%
Mohair 15%
しっかりとした英国生地らしい質感となっているのですが、この生地の特徴は「モヘア混」であるということです。
春夏生地にはモヘアという素材が代名詞のような形でよく使用されています。
モヘアの繊維というのはウールのものよりも太く、その分だけ強度があり、
コシ(弾力性)もある為、モヘア混の生地は丈夫なスーツに仕上がります。
また、生地表面には僅かな光沢を帯びるので、見た目にも美しく映ります。
そして、春夏生地でモヘアが用いられる大きな理由が、吸湿性の高さだと思います。
ウールは熱を蓄える特性もあるのですが、モヘアの場合は熱を蓄える力が低いので、
衣類内に熱がこもりにくく、涼しさが得られやすいようになっています。
さらにシャリ感のある肌触りも、より涼しく感じさせてくれます。
しかし、あまりにもモヘアの混率が増えてしまうと、繊維が丈夫で堅さがあるがゆえに、
ザラザラした肌触りとなり、着心地が少し損なわれてしまいます。
一概には言えませんが、ある程度の着心地も考慮するとなれば、
個人的にはモヘアは20%程度の混合がちょうどいいのではないかと思います。
あと、モヘアはウールと比較すると伸縮性があまりないので、
テンションのかかりやすい箇所(背中や膝)に関しては、一定の余裕量を確保しておいたほうがよさそうですね。
このように、ウールとは異なる特性や魅力を持つのがモヘアです。
今年もモヘア混の生地は豊富に買い付けていますので、実際に一度触れていただき、
モヘアという素材を感じてみてください。
William Halstead
スーツお仕立て上がり価格 \78,000(税抜)