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背の高い方に多い体のクセについて|京都本店

2016-02-01|

お子様の入学式出席とお仕事用のスーツをお仕立てに初めて来店いただいたM様。

今回三洋毛織で織られたシャークスキンベースのウーステッドを選んでいただきました。

三洋毛織さんは日本が誇る毛織物産地・愛知県一宮市を中心とする通称「尾州(びしゅう)」を代表する機屋さんの一つです。

今回はお子様の入学式とその後ビジネスでも使用されるということで、おしゃれさと高級感、そしてデリケートすぎない適度なしっかりさを併せ持ったこちらの生地の特性はご用途に非常に適していると思います。

ライトグレーのきれいなシャークスキン。適度な主張のウインドペーンがいいアクセントになって、エンジニアをされているM様には先進性やおしゃれ感ある印象をまとっていただけると思っています。

ちなみに、お一人お一人を採寸してつくるオーダーならではの「体型補正」について…
182㎝のM様のような高身長の方に多い体型のクセに屈身(くっしん)体が挙げられます。

背の高い方は、視線が下向きになるせいか、首から腰に掛けて少し前傾気味になり背中も
猫背気味になる方が多い傾向にあり、服に出る特徴として、前身はキツくないのに前釦の部分にヒキジワが出て前裾が左右後方に逃げ気味になり前身全体が下がって見えます。逆に後ろ身は肩甲骨あたりの背巾が張り、背中が丸まる為にお尻の部分の裾が跳ねてしまいます。

これを解消するために型紙上で屈身補正を入れていく訳ですが、簡単に言うと前身を狭く、後ろ身を大きくというイメージでしょうか。服自体の前後バランスを起こすようにして、跳ねてしまう後ろ身の裾を尻方向に吸い付け、腕の振りを若干前方へ進ませます。

この補正は、補正の中で基礎中の基礎ですが、「逆補正」と言って経験の浅いフィッターがこの補正を見誤って入れてはいけない人の型紙に補正を入れてしまうと逆にとても醜く着にくい服になってしまうので、きちんとした知識と経験を持った専門家が体のクセを見る必要があります。

M様は、左肩の肩甲骨の部分が右肩に比べて張っておられるので、型紙とアイロンワーク、肩パットの量の調整できれいにフィットさせていきます。

M様ありがとうございました。

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