祖父の仕事|京都本店
お父様の代から親子2代でお世話になっているH様からメールをいただきました。
「 親父のタンスを掃除してたらこんなんが出て来ました。おそらくお爺さんの時代のラベルじゃないかな?」
今年で94歳になる祖父は、10代で京都丸太町にあった老舗の仕立て屋で修行をした仕立て職人。
地元京都の財界人や役所の方の「背広」をたくさん縫い上げてきました。
今でも私に体形の癖の見方やその対処方法などを教えてくれます。
服作りの話をしている時の祖父は、いつもと違い表情や仕草に明らかに力強さがありちょっとかっこよかったりします。
私がこの仕事に就くようになってからというもの、時々祖父の服を今でも大切に保管してくださっている方から祖父の縫った服を見せていただく機会があります。
祖父の縫った服は本当に「まじめに作られた」服で何10年たっても本当にしっかりしています。
祖父がこんな仕事をしてきた人だと思うと家人として本当に誇りに思います。
H様そしてH様のお父様、本当に嬉しいメールをありがとうございました。