ネクタイのあれこれ|京都本店
ネクタイには、色々な柄が存在いたします。
無地(ソリッド)・ドット(水玉)・小紋・ストライプ・クレスト・ペイズリー・ジャガード・・・などなど
今回は、誰しもが1本は持っていると言われる「ストライプ」のネクタイのお話です。
「なぜネクタイに斜めの縞(しま)が多いのだろう?」と、思われた方はいらっしゃると思います。そもそもネクタイを作る際、生地を裁断する時に実は生地に対してネクタイの図柄を真っ直ぐに置いて裁断をしているわけではないのです。
変則的な縞柄のデザインや柄に上下のあるロゴ入り(クレストなど)ネクタイの場合は、一方取り裁断と言って上記のように生地の上に乗せる図柄を逆さまににせず同じ方向(一方)に乗せ、裁断する方法もあります。 その場合、余った余白部分(切り落として捨てる部分)が多く取れるので、通常裁断の生地の長さよりも多く生地が必要な為、製品にした場合にはとても高価になります。
逆に縦ストライプや横ボーダー柄のネクタイを作る場合は、あえて手の込んだ斜めの柄の生地を作らないといけないと言う事になりますね。 ネクタイ生地の伸縮性・使い勝手を考えて、斜め柄が多いわけなんですね。
では、ストライプネクタイにイギリス柄とアメリカ柄があるのはご存知でしょうか?
一般的に多い縞柄は、右上~左下に流れる縞柄。 カタカナの「ノ」の字です。
こちらがイギリスのデザインだと言われています。
イギリスとは逆に左上~右下に流れる縞柄、こちらがアメリカデザインだと言われています。
そもそもアメリカデザインだと言われるようになったのは、スーツスタイルの発祥であるイギリスに対し、アメリカ人が自分達のスタイルや魂をデザインに加えたいと言う事でイギリスに対抗すると言う意味で、使用するネクタイ生地をあえて裏面と表面を逆に使ったと言う説があります。
もう一つは、流行に対し新しい物好きのアメリカ人が遊び心を入れて、生地をクルっと反転させたと言う説もあります。
紺ブレやコインローファー、BDシャツ(ボタンダウン)を用いるアメリカントラディッショナルが流行っている現在、数少ないアメリカ柄のストライプネクタイを発見したなら要チェックですね!
ですが、イギリスデザインのブリテッシュスーツと組み合わせるのはタブーですのでご注意を(笑)
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そして身に着ける醍醐味を知ってもらいたい…
それがKYOTO BESPOKEのコンセプトです。
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