カバートコート ～W.BILL～｜堂島店（大阪）
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本日は、お客様にご注文いただいたのコートのご紹介です！
主に狩猟などのシーンで用いられていたカバートコート。今ではなかなか目にする機会が少ないものですが、当時の貴族階級やその従者からすると、生活の一部であったハンティングではなじみあるコートの一つだったのでしょう。
基本的にはシングルブレストのものが一般的ですが、今回はお客様がお持ちだったイラストを基に、ダブルブレストでお仕立ていただきました。
チェスターフィールドコートにも時折見られますが、上衿に服地と同系色のダークトーンのベルベットを用いるのが、このコートの特徴の一つです。
またカバートコートたるディティールの一つが、袖口と裾に施されたレイルロードステッチ。服地の補強のためなど諸説あるこの仕様ですが、トラディショナルな洋服好きの人が一目見れば、すぐにカバートコートと判断できる仕様です。
ベースの形としてはダブルのチェスターフィールドコートと大差ないですが、これらのディティールが加わるだけでグッと全体の雰囲気が変わりますね！
肝心な服地には、W.BILLのカバートクロスをお選びいただきました。しっかりとした打ち込みでありながら、上品な光沢も兼ね備えており、今の時代の街着としても持ってこいの風合いです。
ここ数年継続しているクラシック回帰の流れで、古き良き洋服にフォーカスされることが多くなっていますが、その中でもカバートコートは今の既製品では中々見かけないデザインです。
特殊仕様となるため、通常のお仕立て価格に加えて上衿やレイルロードステッチのオプション料はかかりますが、今ないデザインを形にできるのもオーダーの醍醐味ですね。
