オーダーシャツWEEK ⑥ オーダーシャツのゆとりの取り方|全店
【シャツの適正なゆとりについて】
みなさんはシャツに関して適正なゆとり量をご存知ですか?
タイトめに仕上げる場合でも、身体の動きや生地の収縮を考慮して部分ごとに「ゆとり」を作る必要があります。当店でもオーダーの際に、できるだけ身体にフィットさせ余分なたわみを無くしたいというお声をよくいただきます。
特に①お腹回り ②脇下 ③ひじ下の3点に関してのご要望が多いのですが、どれだけタイトめをご希望される方でも、上記の理由から私たちは必ず最低限のゆとりを残します。
①は座ったときや食事後のお腹の張りを想定して、②は脇下の食い込み感を出さないために、③は腕の曲げ伸ばしによる可動域確保のためにゆとりをみております。
①お腹回り
②脇下
③ひじ下
もちろん、可動域を踏まえたうえでできる限りゆとりを削ることも可能ですが、もう一つ注意しなければいけないのが使用に伴って生じる生地の収縮です。
シャツ生地は主にコットン(綿)で作られており、素材の特性上洗濯やアイロンを繰り返すうちに徐々に縮みが起きます。クリーニングでは高温のプレスを当てることでその縮みが起きやすく、そもそもゆとり量の少ない首や手首回りは特にその影響を受けやすいです。それらも踏まえて我々フィッターは、オーダーの際に部分によって5mm単位で適正なゆとり量を考慮し、各お客様に適したサイズをご提案しております。
京都ビスポークでは、正確な採寸・知識に基づきまだオーダーを知らない方にも既製品に近い価格でオーダーの良さを感じていただくことを目指しておりますので、初めてオーダーするという方もぜひお気軽にご来店くださいませ。