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その④ 茶碗を回す|

2022-04-26||

茶道でお茶を飲む時によく見る光景です。 あの茶碗を回す作法って、単なる流れだと思ってませんか?
実はあの所作には、深い意味があります。
茶道では希少価値の高い茶碗や超高級な茶碗などを用います。店主はその茶碗で自らが立てたお茶を客人に飲んでいただく時、その茶碗の絵柄まで堪能していただきたいと言う想いで、絵柄が客人に見えるように茶碗を置きます。
お茶を出された客人は、茶碗を手に取りお茶を飲む際に、美しい絵柄に口をつけると失礼にあたると言う事から、絵柄には口をつけないよう時計回りに90度ずつ約2回(180度)茶碗を回して、自身に絵柄が向かないように方向を変え、無地の部分に口をつけてお茶をいただきます。
   
店主と客人の間では互いに見えない配慮のやり取りがあり、こうした人と人との繋がりやおもてなしの心、美しい道具の数々を用いる事から、茶道は【総合芸術】と呼ばれているようです。
研修の最後には茶室横の店内で、美味しいお茶を一杯いただきました。 美好園さん、どうもありがとうございました。

 

 

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