BLOG
ショップブログ

その② 頭(ず)が高・い|全店

2022-04-18|

茶道から来ている言葉である。今の時代、【茶道】と言えば女性が嗜むイメージが強いですが、実はその昔、有力な武将が嗜好品として嗜んでいたそうです。お茶の所作には武士の文化の影響を受けているものも少なくありません。
お茶は【茶室】と呼ばれる、主人と数人の客しか入れない小さな部屋で行われます。閉鎖された小さく静かな空間で、心身ともにリラックスをしながら行うためです。茶室の入口はとりわけ小さく作られています。この入口を取り入れたのは、千利休だと言われています。
   
戦国時代は主従関係が強い時代でしたが、【神聖な茶室の中ではすべての人が平等】ということを示すために入口を低くしました。武将やどんなに身分が高い人でも、頭を下げなくては茶室に入ることができません。
その事から、《頭を下げられない人=無礼・横柄・見下す》と見られ、【頭(ず)が高い】という言葉が出来たと言われています。
【神聖な茶室の中ではすべての人が平等】とは言いましたが、主人が武将と庶民を同じ立場として扱う事はもちろん出来ませんので、主人のはからいで【悟られない程度に見えない所で上手くその差を付けた】というのも、京都人らしいですね。

 

 

京都ビスポーク 京都本店 三条店 堂島店 銀座店
■ 京都ビスポーク Instagram ■