ディレクターズスーツについて|銀座店
2021-06-04|銀座店|
テールコートやタキシードを着るまでもなく、かといってプレーンなブラックスーツではね…。という時にはこのディレクターズスーツの着こなしがおすすめです!
そんなお薦めは今まで相当目にしてきました。しかしながら、なかなか浸透しないのはなぜなのか?正直、理由はわかりません。礼装をするということに対する社会環境からくるものかもしれません。
セレモニー用のスーツを注文される割と多くのお客様が「人と違うモノ」「目立つモノ」というテーマの場合が多いのが気になります。そういう場合服地の表面感が艶が多く出るモノをお薦めすれば大体気に入って頂き喜んでいただきます。しかし、事後にそういう薦めでよかったのかな?と悩みます。
場に馴染む礼装こそがかっこ良い。
エンタメ関連やプレゼンテーターの方等が演出目的がある場合を除けば基本的には場に馴染む礼装がおすすめです。要は控えめな礼装がふさわしい。呼ぶ人、呼ばれる人の間でそれぞれの相手を敬い尊敬する服装が自分の品格を表現してくれる。それは礼装だけでなく平素の洋服でも同じことですね。
ただ、そこが縞ズボンを合わせるモーニングコートやディレクターズスーツになると多くのお客様にとって違う意味の礼服となってしまう。それは結婚する両家の男親の礼服と思われている(笑) 伝統的で品格があり着こなしやすい礼装はディレクターズスーツしかありません。
ディレクターズスーツとはブラックスーツ(ピークドラペルでなくてもいい)のジャケットの組下にトラウザース、パールグレーのウェストコートを合わせる。トラウザースには白黒グレンチェックやシャークスキンも面白く、シャツはあえてサックスベースのクレリックシャツも解っている人の組み合わせだ。
先進国である日本。洋服もグローバル化し礼装も先進国の標準となってほしいモノです。
銀座店 古賀
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