夏のスーツフェス開催!?|銀座店
いつもなら今頃から夏に向かっては音楽好きにとっては最高の季節となるはずですね。ここ銀座から近い野音での琉球フェスやブルースカーニバル、真夏の幕張のサマソニ、タフさが問われる苗場のフジロック、意外なVIPが出演する青森のブルースフェス、道の駅で開催される八戸のジャズフェス…。あ~、行きたくてたまりません!でも今年も開催されないはずなのでYouTube見て憂さ晴らしをするしかありません。そんなフェスでも着ていけるんじゃないか(笑)というような夏用スーツ服地をご案内いたします!
真夏のビジネススーツ服地は涼しくて経済的な服地が良い!
日頃、京都ビスポークから皆様へ発信、ご紹介しているオーダースーツの服地は嗜好品的な海外ブランド素材が多く、私共もついついそのような服地のオーダースーツがお洒落で良いものと決め付けてしまっている部分があります。しかしながらビジネスの現場ではクールビス体制となり、これからの季節の店舗での受注は、少しでも快適にスーツを着こなしたい、いや着こなさなければならないビジネスマンの顧客様の注文が自然と多くなります。
そういうお客様が求めていらっしゃる服地のご紹介がなおざりになっている気がしたので、経済的で快適性と実用性兼ね備えた夏用スーツ服地の案内とその作り方にフォーカスして紹介したいと思います。
■アーマードクロス (W50、P30、Ny20=225g/m)
直訳すれば仰々しいシリーズ名ですが、タフで着やすい洒落た色柄が多いコレクションです。そこから受けるイメージとは裏腹に価格はエコノミーですが、スーツ組上のジャケットは総毛芯仕立てが標準な縫製仕様となり他店同価格帯のオーダースーツとは一線を画します。
・上下服価格¥41,800 ・スペアスラックス付き上下服価格¥54,340
■クールマックス ストレッチ (W50、P50=215g/m)
私も夏のゴルフウェアー素材として着用しているクールマックス。肌に近いところで着用する場合、その冷感効果には驚かされますが、スーツ用服地でも普通のウール素材に比べるとかなり快適に着用できます。
・上下服価格¥52,800 ・スペアスラックス付き上下服価格¥68,640
■ストレッチ (W55、P45=250g/m)
以前は横方向の伸縮性はないのが紳士服用の仕立服地の定説であったが、糸加工の技術が進み横方向の伸縮性が可能となり着やすい素材となっています。同時にシワにも強くなっているのでビジネス時のイメージもしっかりキープ出来ます。
・上下服価格¥52,800 ・スペアスラックス付き上下服価格¥68,640
■ストレッチ+防シワ (W100=250g/m)
上のストレッチとは違いウール100%でのストレッチ素材。ウール糸の特性で元に戻ろうとする性質を防シワ特性に活かした服地です。機能性服地の中でもちょっと上質感をお求めの方にお薦めです。
・上下服価格¥63,800 ・スペアスラックス付き上下服価格¥82,940
■コーラルウール (W100=240g/m)
モヘアに似た特性を持つプンタウールはアルゼンチン産の原毛服地。コーラルウールはそのニュージーランド産版。そんな原毛を服地として産出しているのは世界三大毛織物産地である日本の尾州地区。この価格にあっても、肩から胸に向かって滝を流れ落ちてくる水のようなシルエットを再現できるのはカノニコのラスティックにも負けない(同じ240g/m)!?
・上下服価格¥63,800 ・スペアスラックス付き上下服価格¥82,940
■テーラーリング・シャインズ・トロピカル (W100=265g/m)
ハイツイストウール100%ヤーンをトロピカル織にして横方向のナチュラルストレッチと撥水加工付の服地シリーズ。
・上下服価格¥74,800 ・スペアスラックス付上下服価格¥97,240
※ここで紹介している服地は常に在庫は変動しております。品切れの際はご容赦ください。
スーツの組下スラックスは2本にすれば2倍以上の耐久性になる!?
組下のスラックスは2本にして交互に着用すれば耐久性は2倍以上に上がるのが基本的な道理。何故かといえば連続使用を防ぐことでスラックスに適度な休暇を与えられ劣化スピードが落ちるからです。一本を履きつぶして2本目を使う方法は単純に2倍にしかなりませんし、2本目にした時に組上の上衣との色ずれが生じる可能性が高い。またサイズに関しても体型変化がある場合は、身体に対しての馴染みがないので違ったサイズに感じることもある。
ちなみに、スラックスは注文後でも追加購入可能ですが服地が品切れしてしまえば、ど定番品番(は再製造する事がある)以外は注文できなくなります。また同時注文の方が服地の裁断時に各パーツの当て込みが効率的に配置でき、少しですが割安の価格設定になっております。更に先ほど申したように上着や同じ組下スラックスとの微妙な色の後ズレが起きにくいので、予算さえ許せば夏用のスーツの組下スラックスは2本にして置くのがおすすめです。ただ、組下スラックス2本注文は既に一着分にカットされた店頭在庫服地では、それ以外に継ぎ足しできる分の在庫がなければ承る事が出来ません。その辺は担当するスタッフが注意して配慮いたしますのでご安心ください。
組上の上衣裏地はどうする?
↑真夏仕様
↑背抜き仕様
↑総裏仕様
↑脇汗止め(丸形) ※有料オプション(¥1,100)
上着の内側の裏地は単純なタフさで選べばポリエステル生地がよく、発色性と吸湿性だとキュプラ生地がおすすめです。より快適性を追求するのであれば、通気性を重視したメッシュキュプラ地を総裏貼りにするのが最も効果的です。また脇汗が気になる方は(丸型・三角型)汗止めを袖ぐり下につけ、更に耐久性と快適性を増すことも出来ます。更にもっと上着着用時の通気性を重視するのであれば、裏地は後ろ身頃部分の肩甲骨下辺りから後裾までを裏地を張らない背抜き(半裏)仕様か究極には脇裏の裏地の面積を少なくした真夏仕様にする事も可能。
組下のスラックスの内側はどうする?
↑スラックスの腰裏とサイドポケット・ヒップポケットの袋地及び前立て裏地(グレー) ※有料オプション(¥2,200)
↑スラックスの腰裏とサイドポケット・ヒップポケットの袋地及び前立て裏地(ブラック) ※有料オプション(¥2,200)
スラックスはポリエステルメッシュ素材(上写真)を腰裏とポケットの袋布に使用した夏仕立てを用意しています。また、スラックスの通常仕立時に前面裏に貼っている膝あては、濃いめで薄く透ける服地でのご注文の場合、下着が透けて見えることがあります。それを防止するために膝あてをスラックス後面の尻下位置まで貼ることは必ずしといたほうが良いですね!
奥の手!
意外に思われるかもしれませんが、スラックスをベルトレスにするのも快適性を増すのに効果的なはずです。ベルトで腰回りを締め付ければ通気性は自ずと低下します。ブレイシーズでスラックスを吊った方がシルエットも奇麗だし、腰付近の通気性のアップと一石二鳥だと思うのです。また、上着の袖口も本開きにして袖を捲れるようにして、袖裏地にも拘ってみるのも楽しいかもしれません。皆さん、ちょっとチャレンジみられませんか?
京都ビスポーク銀座店 古賀一範
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