FRONTIER (ENG)|京都本店
最近始めましたWebからオーダーができるようになった事を知り、はるばる中国よりお電話をいただきオーダーをいただきました。
当店を10年前のオープン時より長くご利用下さっているH様は、現在はお仕事で数年前から中国に赴任されています。日本にお住まいの時はよく京都店にきていただき、来店時にはスタッフ全員で家族ぐるみのようにお話をさせていただいておりました。あれから数年経ち、H様のご結婚式用のスーツを仕立てさせていただき、さらに数年経ち・・・こうして国を越えて遠方よりご注文をいただいております事に感慨深さを感じます。
当初はメールのやり取りをさせていただいておりましたが、情報量が多すぎてメールでは大変でしたので、今回は生地選びからデザイン・サイズ感のお話までを、無料通話アプリなどを使って思う存分話をさせていただきました。
今回のオーダーのポイントは、イタリアスーツの着心地感を持った、男らしい英国スーツです。
ベースとなる服地は、古き良き時代の製作の流れを今もなお継承し続ける、英国王室御用達の「HARRISONS OF EDINBURGH」。その中でも世界的に有名な名作「FRONTIER(フロンティア)」です。
スーツの聖地「サヴィル・ロウ」において、定番の合服地として長い間親しまれてきたのがこのFRONTIER。太い羊毛を用いたこの服地の持つ抜群のハリとコシ、平織りの柔軟性によって形成される仕立ての気品ある美しさと、優れたシワの回復力が高い評価を受けてきました。
ヘビーウエイト300g(通常、イタリア生地の春夏物では230~250gあたりが定番)と言うスペックにより、春から秋にかけて着用できるのも長く愛されてきた理由の一つです。仕立ては柔らかな芯地を使いイタリアスーツのような軽やかな着心地に。
パンツは以前にもブログでご紹介をしています、総裏地 仕様にしていただきました。
写真では解りづらいですがお尻の中央のベルトループを、左右ともに他のループよりも1㎝づつ長めにお作りしていいます。ベルト着用時に座った際にベルトへの負担を軽減したり、Vスリットと併せて腰回りのフィット感を高めます。
H様、この度はありがとうございました。ご帰国されました際には是非お店にお立ち寄り下さいませ。