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ミラノ在住のテーラー 河合聡輝さん|京都本店

2016-06-21|

ミラノでご活躍をされている日本人テーラーの河合聡輝さんの工房に見学に行かせていただきました。


ミラノの中心街から車に乗る事約30分、混み合った中心街の景色とは違い、静かで鳥の鳴き声も聞こえる開けた景色が目の前に映りました。その閑静な街並みの中に河合さんのご自宅兼工房があります。

ご自宅にお招きいただき、早速スーツのお話へ
河合さんの計算しつくされたスーツへの考え方と服の構築には感心しかありません。 物作りをする上でのポリシーや物作り精神がしっかりと河合さんの中にぶれずに軸としてある為、クライアントからの信頼も熱く愛され、人気があるのがお話からでもよく伺えました。


20畳近い部屋には、当店の鏡よりも1.5倍ほど大きい鏡があり、鏡より2mほど下がって全体のバランスが良く見える様に絨毯は少し後ろめに設置されています。

ディスプレイに飾られてましたジャケットを試着させていただきましたが、とても軽い着心地でした。着心地の良さを表現するには、言葉のチョイスがとても難しいですが、肩部分に重さの比重がかかるのではなく、首の付け根に重さがくる様に設計され、首の付け根から肩先にかけてフワーと重さを逃していく様な理想的な感じです。

背中にゆとりをしっかりと付けて、服の前後のバランスを作る為、よく雑誌などで書いてある「包まれる様な着心地、後ろから抱き締められている様な着心地」とは、正にこと事だと思います。
私は猫背が強いので、自然と背中が丸まってしまう為、特に私には最高の着心地。

クラシコイタリアのスーツは、身頃は細いものの腕の付け根部分は可動域を確保する為にゆとりをもたせているのですが、袖口に向かい強くテーパードされています。しかし、肘部分は余裕をしっかりと持たせている為、肘を曲げた時のツッパリ感が一切なく、ストレスを感じさせない着心地。腕は内側と外側の距離が違う為、袖の運動量も違います。 「腕の運動量に合わせて袖ラインを作る」と言う本当の着心地を知る事が出来ました。
ピッティで見てきた色々なブランドのスーツも、そういった袖ラインが沢山見受けられました。
そして河合さんの仕立てられるジャケットも、ピッティで展示されていたジャケットも。脇の穴(アームホール)は思っていたよりも小さくなく、それなりの適切なサイズ感はしっかりありました。
ある意味、王道  に戻ってきた感じがしますね。

河合さんのアイコンでもある、高めのゴージラインのノッチドラペル。

ボタンホールは手がかりの為、とても繊細で美しい仕上がり。
胸から脇にかけて湾曲が強く、バストラインの美しさを強調しているバルカポケット。

河合さんの工房へ。

10kg前後あるアイロン。
イタリアのテーラーはこれを使っている事が多いようです。定番品。

手前の大きなネジでアイロンの重りが外れるのですが、本当にこのアイロンは重たいです・・・家庭用アイロンの8~9個分の重さがある為、女性には少し重たいですかね。 これぞまさしく「プレスをする」の由来となる、重さと圧力をかけてアイロンをかける事ですね。

最後はみんなで写真撮影。

河合さん、お忙しい中、本当にありがとうございました‼️

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