きっかけは祇園祭｜京都本店
2023-07-16｜京都本店｜
今年の祇園祭は、例年にないくらいの多くの人で溢れています。 京都独特のこの蒸し暑さとは対照的に、シャンシャン聞こえる涼しげな鈴の音とお囃子。国内外からたくさんの人々が京都の歴史の深さと美しさに魅せられて、この時期に訪れております。
ちょうど10年前の宵山の夜、祭りの人だかりの中を歩いていると、オレンジ色の温かみのある光に照らされた、とても美しい外観のお店を見つけた事を今でも鮮明に覚えています。それが京都ビスポーク京都本店でした。
店内では2人男性店員がお客様と話しているのが見え、「何のお店だろう？」と思いましたが、ショーウインドウを見ると立派なスーツを着たマネキンが立っており、紳士服の仕立て屋だと言う事を知りました。こんな場所に仕立て屋があるんだ。。。と思い、私はお店の前で立ち止まって、オレンジ色の光が美しい店内をずーと眺めていた事を覚えています。
当時、同じ業界で東京と大阪で働いていた京都出身の私は、ライトアップされた京都本店の美しい外観を見て、「いつか京都に戻って来るのなら、ここで働きたい。」と思った事を覚えています。
そして月日は流れて、気がつけばあの日から１年後の宵山の夜、今度は自分が京都ビスポークの店内に立って、店内から道ゆく人を眺めておりました。
さらにあれから10年が経ち、今日この日を迎えることができて、そして変わらずにここに立てていることを感慨深く感じ、今でも10年前の【当時の自分】に似た影を店内から探している気がします。
